法香おばあちゃんのハートはその少年に打ち抜かれたのだ。

恋をしてしまったのだ。

恋に年齢なんかないのだ。

年の差なんて関係ないのだ。

ボーっと横断歩道を渡った法香おばあちゃん。

その少年は走って消えてしまった。

法香おばあちゃんの前にはその少年が落とした生徒手帳があった。