何処で誰かが聞いてるかもしれないから、足音を立てず。
ゆーーーーーーーっくりと足を床に付いた瞬間。
「起きたか?」
「ぎゃあああああああああ!!!!」
ドン!
ガジャン!
バタン!
など、ビックリしてお前それでも女か!みたいな可愛くない声と共に体が勝手に暴れ。
何かにぶつかり。
ぶつかってせいで何かが落ち……そうだったのを奇跡的にキャッチした私が床に倒れた。
それと同時に薄暗かったのに明るい電気がつけられる。
起き上がれずにいる私の側に来たのは声主。
「愛梨!?大丈夫か!?安心しろすぐ原を呼ぶから!」