私の望みは聞いてはくれず大広間に着いた。



はあ……やっと地面に足がつい……ん!?



「あの、仁さん」


「何だ?」


「どうして私は仁さんの膝の上に座ってるんですか?」



地面に足が着いてやっと!やーーーっと!離れられると思ったのに!



仁さんの左の太ももの上に、これも強制的に座らされ逃げることも出来ないようにぎゅっと腰に腕を回されちゃってるんですけどもぉ!?




「愛梨は怪我人だ。俺が食べさせてやる」



そのニヤけた顔で言われても、タンコブ出来ただけでちょっと大袈裟過ぎませんか!?




「大丈夫なんで!自分で食べれます!子供じゃないんで!」