ーピッピッピッ

俺は聞き慣れた音で目が覚めた。

はあ…
病院か…


ーコンコン

「はい」

はやと「ばーか」


そう言いながらドアにもたれかかるはやとがいた。

俺は、視線をそらせた。


はやと「たっく、何考えてんだよ」

「わりぃ」

はやと「あっ!そーいやーあい、心配してたぞ。今日も来るって言ってたけど勝手に断っといたけど」

「さんきゅー。あのさ…」

はやと「んー?」

「えっと…」


俺は視線をそらした


はやと「何だよ」

「あい達には…」

はやと「なんだ。そんなことかw大丈夫。ちゃんと貧血って言っといたからwww」

「そんなん笑うなって…」


ーガラガラ


先生「お!はやとくんまだいたのか!」

はやと「部屋よったらこうへい起きてから!」

先生「そうか!よかったな。」


はやとは、ニカッと笑った


「先生、俺…」

先生「事情ははやとくんから聞いたよ。」

「…」

先生「こうへいくん。思う存分に楽しめとは言ったけど体育やっていいなんて一言も言ってないと思うけど…?」

「…」


はやとはケラケラ笑っていた。

俺ははやとを睨みつけた。


「先生…?」

先生「なんだい?」

「退院したいんだけど…」

はやと「はあ?!」

「ダメ…?」

先生「んーーーー」


先生は、カルテをみはじめた。


先生「出来ればこのまま入院して欲しいかな。」

「先生お願い」


俺は頭を下げた。


はやと「おい!」


「先生言ったよね?高校生活思う存分楽しんでって。」

俺は先生の顔を見た。

先生「…分かった。いいよ。」

「よっしゃー!!!!!」

先生「その代わり、羽目を外さないように!それと、2日後ちゃんと来るように!」

「はい!!!」


俺はその日の内に退院した。