俺は少しして静かに家を出た。
ゆっくりゆっくり歩いて海まで来た。

砂浜に座り海を眺めた。
今日1日でいろんなことがあった。
これで良かったのか...
ちゃんと、みんなと離れられるのか...
あいは...幸せになれるのか...

辛くて胸が締め付けられた。
涙が止まらなかった
このやりきれない想いはどこにぶつけたらいいのかわからずにいた。


はやと「やっぱここにいたか。」


はやとは俺の横に座った。


はやと「俺さー、小せえ時からずーっとお前と一緒にいるから、お前が居なくなるって言われても想像すらつかねえんだよ。」

「......。」

はやと「...俺、わからねえんだ。こんなに長い間一緒に居たのに...。...お前の事分かってあげられねえんだよ...」

「そんな事ねえよ。今までずっとはやとに支えられてきた。何があっても、お前だけは俺から離れていかなかった。ずっと側で支えてくれてた。だから、そんな事ねえんだよ。お前が1番俺の事分かってんだよ。俺はそう思ってる。」

はやと「こうへい...」


まさかはやとがそんな事思ってるとは思ってもみなかった。
はやとは一番の理解者であり一番の親友だ。
だから、はやとがそんな事思って悩んでるなんて、、、
辛かった...。

全部俺のせいなんだ。
俺は謝ることしか出来なかった。

大切な人達の笑顔すら守ることが出来ないなんて...
なんで、俺なんだよ...