海についてたわいも無い話をした。
どーでもいい事でも俺にとってはスゴく嬉しくて、楽しくて...自分が死ぬなんて考えられなかった...。
はやと「そろそろ帰ろーか。」
みゆき「そーだね。」
「なあー、ちょっといいか?」
あい「どーしたの?」
俺はみんなに座ってもらった。
「...俺さあ、今まで沢山色んな事してもらってきた。でも俺はお前らのために何にも出来ない。なんかしてやりたくても、こんなんだから...。でも、それを病気のせいにはしたくないんだよ。お前らのためになにかしたい。でも、思いつかないんだ...。」
そこまで言って俯いてしまった。
自分の無力さに腹が立ったて、悲しくなった
あい「生きて...」
「...え?」
あい「私達のために生きて」
あいは今にも泣きそうな笑顔でそう言った
俺は何も言えなかった。
嘘でも分かったって言えなかった。
結局俺はみんなの事を悲しませる事しか出来ないんだって痛感した...
はやと「お前なら...こうへいなら大丈夫だ。病気になんて負けるな。おまえには生きてもらわないと困るんだよ...」
あいとみゆきは堪えられず泣いていた
みんなにこんなに想われて俺は本当に幸せだ。
俺だって生きたい。死にたくなんかない。
みんなと一緒にまだ居たいよ...
でも、無理なんだ...
ごめん...
おれは心の中で呟いた...
今にも流れ落ちそうな涙を必死に堪えた
そんな俺を見てはやとは何も言わず俺の肩に手を置いた。
みゆき「...飲み物...買ってくるね?あい一緒に行こ...?」
あい「...うん」
あいは俯きながらそのまま行ってしまった。
はやと「もう...泣いていいぞ...」
「...わりぃ...」
俺は静かに泣いた...
はやと「なあ、、、お前は俺らに何もしてやれねえって言ってたけど、そんな事ないんじゃねえの?」
「...え?」
はやと「お前は、俺らに何して貰えたら、どうして貰えたらうれしい?」
「...ずっと笑顔でいて欲しい...。それと...俺と一緒にいて欲しい...」
はやと「だろ?俺らも一緒なんだよ。俺らはこうへいと居られればそれでいいんだ。だからあい生きてって言ったんだよ。お前さえいればそれでいいんだ。」
俺は何も言えず、俯く事しか出来なかった。
はやと「...こうへい...」
「...わりぃ、、、」
俺は涙を拭った。
「なあ、はやと...俺...生きてえよ、、、でも、無理なんだよ...諦めてるとかじゃなくて...限界なんだよ...今、こうして座ってんのも辛い...ちょっと歩いただけで心臓がドキドキして来て息も上がっちゃう。今まで通りに生活すら出来なくなってきてる。その内起き上がれなくなって、ご飯だって食べられなくなるかもしれない。どんなに頑張っても、どんなに願っても、そんなはずないって思っても、結局これが現実なんだよ...」
はやと「...こうへい...」
「だから、、、俺が死んでも笑顔で居てくれ...あいを...支えてやってくれ」
俺ははやとに頭を下げた
はやとは何も言わずただ俺を見て居た