少しして落ち着ついてから俺はまた話し出した。

「これから...今みたいな発作がどんどん増えてくると思う。だから今までみたいな生活は出来ない...。これが、俺にとって最期なんだ...。こうやってみんなで集まって、出掛ける事も...」

みゆき「はやとは、それでいいの?もう、こうへいに会えなくてもいいの?」


みゆきが何も言わないはやとに掴みかかった。

それでもはやとはなにも言わなかった。



「本当は、俺だってみんなとバカやったり、今日みたいに旅行いったりしたいよ...。でも、もう俺の身体...心臓が...限界なんだ...。本当にごめん...」


あいとみゆきが泣き崩れた。
俺は抱きしめる事も、声かけてあげる事も、何も出来なかった。

いつも騒いで、笑顔で溢れていた場所が今はあいとみゆきの泣き声がただ響いていた。