みんなが車から降りて、俺は1番最後に降りた。
そして、

「父さん、母さん。2日間俺のワガママに付き合ってくれて、ありがとう。」

父さん「ゆっくりしてこい。父さんたちは車でまってるから。ほらいってこい。みんな待ってるぞ。」

俺はもう一度お礼を言って、みんなの所にむかった。


あい「めっちゃ綺麗だねえ!!」

みゆき「ヤバイねえ!!」

テンションが一気に上がりあいつらは盛り上がっていた。

はやと「無理すんなよ。」

「ありがとう。」

はやと「まだ、時間はあるからさ。」

「...そうだな。」

はやと「おう。」

「俺さ、ちゃんと話せるかな?」


俯き情けないくらいに震えてる手を思いっきり握った。


はやと「お前なら大丈夫だ。別にここで言わなくてもいいんだぞ。帰る途中で、俺らがよくいった海に寄ってもらろう。そこで話した方が、歩いて帰れる距離だし、おばさん達も待っててもらわなくてよくなるしさ。」

「ごめん...。そうして欲しい...。」

はやとは
「おばさん達に話してくるから、あいつらと夜景でもみてろ」
と言って走っていった。


みゆき「あれ?はやとは?」

「この後いつもの海にいこおと思って母さんのトコに言いにいってくれた。」

みゆき「じゃあ私お邪魔かな?w私もはやとの所いってくるねw」

あい「ちょっとーw」


みゆきありがとな。
俺はこころの中でお礼を言った。


「あい?今日はありがとな。」

あい「こちらこそありがとう。すごーく楽しかったよ!!」

「それは良かった。」


あいは黙ったまま夜景を見ていた。


「どうした?」

あい「なんかさあー、こんな幸せな時間がずーっとずーっと続けば良いなって。これからも、みんなでいろんな所にいっていっぱい思い出作ろうね!!」


俺は、あいの言葉に耐えられなくなり、思いっきり抱きしめた。


あい「どうしたの?」

「ごめん...ちょっとだけこのままでいさせて。」

あい「分かったよ。」


どのくらいだっただろうか。
俺はあいから離れた。


「そろそろ戻ろっか。」

あい「うん。そうだね。」

あいの顔は恥ずかしかったのか、暗闇の中でも分かるくらい真っ赤になっていた。