月日は経ち、俺の身体はどんどん弱っていった。
遅刻も早退もだんだん増えていった。

そんなある日はやとはお見舞いに来てくれていた。


「なあ、夏休みどこいく?」

はやと「お前無理じゃねえの?」

「言ったじゃん。これが最期になるとおもうって。だから死ぬ前にお前らとの最高の想い出作りてえんだよ。」

はやと「…分かったよ。あいつらに連絡してみる」

はやとはみゆきに連絡をした。
今から俺ん家にあいと一緒に行くと言ってたらしい。

俺はだるい身体を起こした。

はやと「もうちょっと寝てろ。まだ来ねえから。」

「大丈夫。寝てばっかいると体力落ちて出かけられなくなるだろ?」


俺は笑ってみせた。


はやと「はあ...。お前本気なのか?おばさん達許さねえとおもうぞ。」

「大丈夫。もう言ってあるから。好きにしなさいだって。」

はやと「...マジかよ...。」


はやとは頭を抱えた


「母さん達も分かってんだよ。俺がもうダメな事。だから後悔しないようにしろって事だろうなって俺は思ってる。だから、後悔しないようにしてえんだよ。親孝行も何もしてやれなかったから...」

はやと「こうへい...」


ピーンポーン♪

「俺出てくるな。」

はやと「おう。」