はやと「お前さあ、あいとちゃんと話したほうがいいんじゃねえの?」
「俺もそう思う...でも、何話していいかわかんねえんだよな...。」
はやと「本当の事話せよ。これ以上誤魔化すのは厳しいぞ。」
「そうだよな...。わかってんだよ...。分かってるけど、あいつの顔見ると何も言えなくなっちまうんだよ...。」
「はあ...。こうへい、今は嘘つき続けてもいいかもしれねえよ?でももしお前が死んで真実を知った時、あいつは絶対後悔すると思うぞ。そっちの方があいにとっては辛くねえか?」
「...。はやと...」
はやと「こうへい...お前の気持ちもわからんでもないよ...でも、見てるこっちが辛いんだよ。こうへいが倒れた後、病院でなんでお前は倒れたかって聞かれた。俺は、お前を追いかけてたら倒れたってはなした。あいつ自分のせいだって自分を責めてた。その後過呼吸になって意識失った。でも、もしもだよ?もしも、あいがお前の病気知ってたら、こんな事になってたとおもう?お前が苦しむ事も、あいが自分を責める事も俺はなかったとおもう。」
俺はただただ俯いていた。
そして
「...そうだな...。」
それしか言えなかった
はやと「おう。」
「でも...まだいわないで...ちゃんと俺の口からあいつらに話すから...。」
俺が生きてるうちにちゃんと…
そう心の中で付け加えた。
はやと「...わかったよ。」
「ありがとな。」
はやと「おう。明日学校にいったらあいつらに旅行の話ししよう。」
「え?いいのか...?」
俺はびっくりした。
まさかはやとが許すとは思っていなかった。
はやと「おう!じゃあまた明日迎えに行くわ!」
「わりぃな。よろしく。」
はやと「おう。」
はやとはそのまま病室を出ていった。