その言葉に私たちは固まると女性はニンマリと笑う。




「良かったわ〜、何年かかったと思ってるの?…あの子達を取り返しにくるのに。ねえフロント?」

「いやこれは、、、」





明らかにこまっているフロントさんに私は「大丈夫です」と笑うと女性に向き合った。







「あなたの名前は?」

「未緒(みお)よ」

「どうしてここに?」

「だから、零と守を取り返しに来たって言ってるでしょう?」

「あなたは零と守の何…」

「母親よ」








間違いなくその女性から発せられた言葉に私も了雅もフロントさんも目を見開いた。





この人が…。






「今日は朝も早いですし、帰っていただけますか。その代わりにこの話は私が引き受けます。フロントさんには迷惑をかけないでいただきたいです」


「また荷物背負うのかよ?」

「仕方ない」