——結局、私は。


どうしようもないと開き直って、光邦と琉羽と一緒に見物していた。



心配にならないこともない、けど。



「あれ、いいの?」


聞いても、返ってくるのはあっけらかんとした声。



「ええねん、ええねん。気にしなや。
ああいうのはな、放っといた方がええねん」


「いつものことだしねぇ〜」


さも当たり前に、ケラケラと笑って言ってのける2人はいつも、何を見てるのか。



ここの人、やっぱりおかしい。



耳を塞ぎたくなるような大声が飛び交ってるのに、毛ほども気にしてない…。


一方の私はといえば、早くも堪えていた。


頭、おかしくなりそう…。



気を紛らわすため、なんとなく始めた雑談で教えてもらったのはSクラスの面々について。