「てか、そんな髪色してる時点であんたの性格丸分かりだね。とんだ目立ちたがり屋。センス疑うわ。馬鹿みたいな頭してさ。そんな抜けた髪にしようと考えついたその脳みそには一体何が詰まってんの?それとも脳みそですら詰まってなかったりする?本当のところどうなってんの?ねぇ、教えてよ。童貞くん」
無表情でまくし立てる彼女から一歩下がる。
気付けば、琉羽も楓斗も顔を引きつらせて後ずさり。
散々罵声を浴びせられた光邦はフラフラとその場で体を揺らしている。
気を抜いたら倒れそうだ。
「この子と聖ってどっちの方が舌が上手いかな?」
「……知らねーよ。どっちも悪質って共通点持ってる時点でアウトだろ」
コソリと問う琉羽にボソッと返す楓斗。
聖の舌戦、見たことないけどきっと……
相当なものなんだろうな…。
身震いして目を逸らした。