「あれ、みんな集まってどうしたの?」


聖がリビングの奥から顔を出してきた。


説明求む、と聖と転校生とで視線を彷徨わせる。


「ああ、彼女は今日入寮した綾瀬さんだよ。天音ちゃんと琉羽は知らなかったかな?」


知らなかった…。


説明されてなかったから。



「ってなんでや!?意味分からんわっ!!」


ここにきて意味不明なことを言う光邦。


そこは分かれ、という周りの視線を受けてなお混乱してる様子。


それを冷めた見て転校生は、それはそれは深いため息をついた。



「あーもう、うるさいんだけど。なに、あんたの頭は幼児以下?一回で分かれっての。もしかして理解できなかったわけ?何がどう理解できなかったか言ってみなよ」



こ、言葉が強い…。


光邦を見上げる目力の圧迫さ。


はっきり言って怖い。


本日2回目の恐怖を肌に感じる。


彼女の言葉はそれでは終わらない。