と、琉羽が堪えきれないと言わんばかりに先陣を切った。
「だ、だって気になったんだもん!」
……?
どういうこと……?
「天音とみっつーが2人で出かけるなんて、指をくわえて見てるわけないでしょお!!」
ぱちくり、目を瞬く。
それは、つまり……
空を見ると、小さくコクリと頷かれた。
「ずっと……尾行、してた……」
まさかと思ったけど、これで決定的になった。
思わずじっとりした目で見ると、みんながみんな項垂れた。
なるほど、時々感じてた視線は皆のものか。
多分、情報源は聖に違いない。
「わ、悪かったよ…」
「はは、つい…ね。ごめんね」
「ご、ごめんなさい……」
「……ごめ、ん…」
揃って謝罪されたのにはびっくりしたけど、まあ当然だと思う。
黙って後を尾けられてたなんて、流石の私でも信じられないって思うし。