「光邦、どこ行ってたの?」
「あー……それなぁ。俺らの後を尾けとった奴らに聞いた方が早いんとちゃうか?」
後を、尾けてた…?
言いながら後ろを振り返る光邦の向こう側に目をやると……
「……何でみんながいるの?」
Sクラスメンバーが勢揃いしていた。
私の問いかけに、光邦を除く全員が目に見えて焦り出した。
「うっ……そ、それは……」
普段は振り回されがちな楓斗が真っ先に言い淀む。
変なの…。
まるで、やましいことをしていたみたいな焦りっぷり。
いや、光邦の言う通り尾行してたなら焦って当然かもしれない。
「ほれ、ジブンら何しとったんか言ってみぃや」
「うっ……」
聖はおかしなくらい困り顔で笑ってて、琉羽はそっぽを向いてるし、楓斗は無言で数歩後退してる。
空はというと、光邦をじっと見つめて思案顔。