黙ったまま順に3人を観察していると、声がかかる。
「聞いてる?きーみ、キミのこと話してんだよ」
「……え、私のこと……?」
「声もかわいー!」
「いーねえ。清楚系とか俺だーいすき」
「お前の好みなんか聞いてねぇよ」
何話してるんだろう…。
訳のわからないことを言う彼らに困惑をあらわにし始めた頃。
「ねえねえ、俺らと遊ばない?」
「チャラいなお前!」
「うるせぇ!俺は硬派なんだよ」
「ねえ、どう?」
え、と……
「ごめんなさい。人、待ってて……えと、遊べない…です」
とりあえず、断りを入れると彼らは、何故だかポカンとした後に笑い出した。
「回答まっじめー!」
「いーじゃんいーじゃん。そんなの忘れて遊ぼーよ」
「ほら」と言われながら、手を引かれて立たされそうになる。
恐怖……というより、不快感を感じた。