最後に残ったタピオカをストローで掬って食べ切ると、途端に手持ち無沙汰な気分になった。
早く戻ってこないかな……。
足を軽くプラプラさせて帰りを待つこと数分。
もしかして、大事な用事でも思い出したのかな……。
それで忙しなかったのかもしれない。
だったら、言ってくれれば良かったのに。
暇だ暇だと、空のコップを弄りながらため息をついた時。
地面に向いていた視線の先に影ができて、光邦が戻ってきたのかと顔を上げる。
……と。
「ほーらやっぱアタリじゃん?」
「おっ前こーいうの外したことないよな。尊敬するわ」
「ねえねえ、なーにしてんのキミ」
見たことのない3人組が目の前にはいた。
「……?」
誰だろう……。
どこかで会ったことがあるかと、頭にクエスチョンマークを浮かべながら考えるけど、思い当たらない。