豪快に笑いながらおちょくってくる。


そして、頬杖をついてしたり顔になる光邦。



「どや?今度こそドキッとしたやろ」


「〜〜っ」


してない、と言おうとしたけど言葉にならない。


完全に遊ばれてる。


ムッとむくれていると。



「……?」


どこかから視線を感じた。


店内を見回してみるけど、変わった様子もなくて。


気のせいか…。


そうに違いないと、すぐに頭の隅に追いやる。



その後、店を出てからは街をぶらぶらと歩いてはショップのウィンドウを覗いたり、気になったら立ち寄ってみたり。


「これ、天音に似合いそうやない?」


「……んー、そう…?」


ふとした瞬間、微妙に光邦の距離が近付いてるのが気にかかったけど、楽しく買い物を満喫した。