「お、俺も…‥話くらいなら、聞けるけど…」


「っ昴…!」


ここ数日、貴重な弟のデレを幾度となく見れて嬉しい。


思わず抱きしめる。



「ね、姉さんっ…」


あまりにも可愛くて、ボサボサになるくらい髪を撫でつける。


されるがままの昴は、満更でもない様子。



昴と話ができて良かった。


みんなと出会えて良かった。


心の重荷が少しだけ軽くなって、きっと今日はよく眠れる。


悪い夢は、きっと見ない。



……楓斗にも、あとでお礼言わないと。


相談に乗ってくれて、後押ししてくれた楓斗に、思いを馳せる。


どんな顔で話を聞いてくれるだろう。



その後も、昴とゆっくり話をして、穏やかな時間を過ごした。