けど今は、どこか生き生きとする姉さんを見れるのが嬉しいし、そんな悩みも吹っ飛んでしまう。


新たな悩みとは言わないけど、今思うところといえば……



ちらり、ぶすっとした顔でかき氷を食べる姉さんを見やる。


姉さん、多分あの人のことが……


と、思ったところでこれ以上は野暮かと首を振る。



あの人の一言一言に気を揉むのは気になるから。


そうじゃなかったら関わるのを止めればいいだけだし。


それが恋愛的な意味かは定かじゃないけど。



姉さん、自分がどれだけあの人のこと気にかけてるか分かってない。


でもそれは俺が口出すことじゃないから…。



それよりも、安心できるならそれが一番いい。


何事もなく、穏やかに流れる今が嘘みたいで。


まるで全てが壊れる前に戻ったみたいだ。