「あはは。はあっ……あんたもう、ほんと最高!」
「お久しぶりです。美里叔母さん」
叔母さんが言う最高の意味は分からなかったけど……
この人はお母さんと血の通った人種。
機嫌を損ねられたら面倒くさい。
そう判断した私は、ソファーとお揃いの椅子に座りつつ、ぺこりと頭を下げてあえて下手に出た。
あれ、これ……
座った椅子の何ともいえない感触に興味が向く。
うわあ……すごくふかふかしてる…。
深く沈み込むクッションみたいな気持ちよさに、椅子を軋ませて楽しんでいた私は気付かなかった。
この時、自分の犯した失態に。
「あんたねぇ…」
低く地を這うような声。
……そうだった…。
禁句の言葉を思い出して、自分の浅はかな言動を後悔。