あえて突っ込まなかったけど、何だかんだ目立たないようでいて、ハンターの目をした空に次々食べられていたから、これで貴重な食材のおかずが大半無くなってしまった。


ふ、不覚…。



「お前らバカじゃねーの?」


呆れた顔をして、購買で売ってるパンを片手にお茶を飲んでいる楓斗。


……微塵も興味なさそう。


それはそれで悔しくて、なんだか気になる。



「えっへへ〜。いいでしょー、ふー」


「別に」


肩を竦める楓斗に、体が動いた。



これは、意地悪……ではないと思う。


うん、多分。


嫌がられるのは分かってたけど、試してみたくなった。



「……」


「んっ…!?」


楓斗の口に、こればかりはと死守したエビフライを押し付けてみた。



エビフライを咥えながら、困惑したように目を白黒させている楓斗。


……あ、面白い。


もっと見てみたいな…。