多分、食べれるとは…思う。


……自信、ないけど。



久しぶりだったから少し不安だけど、自分の腕を信じることにした。



と、そこへ……


グゥゥ、と盛大にお腹の音が鳴り響いた。


……さっそく来たらしい。



三度の飯とお昼寝をこよなく愛する、準備万端の大食漢から声がかかる。


「食べたい…」


「どうぞ」


箸を片手に、既に臨戦態勢の空にさっとお弁当を差し出す。



にこにこ笑顔が眩しい、何か言いたげな聖は見ないふりをした。


だって、可哀想だったんだもん…。



リスみたいに口をもぐもぐさせる空が食べているミートボールはソースもお手製で、ちょっと自信がある。


言葉はないけど、ちゃんと感想を伝えてくれるのが嬉しい。


だって、本当に美味しそうに食べてくれるから。


それだけで作った甲斐があったし、誇らしい気持ちになった。