「修斗??どうしたの?いきなりついてこいだなんて
今日はなにかあったっけ??」


有紗は首を傾げて修斗を見上げる


「······」


修斗はなにも言わず、有紗の腕を掴んだまま歩き
幹部室に連れていく


「······やっときたか」


「すまねぇ、時間がかかった」


「いや、大丈夫だ。ありがとな」


俺は修斗にお礼を言って有紗をみる


「仁?みんなと····どーしたの?」


「······有紗、お前俺たち騙してたんだな」


有紗を見ながら言うと有紗は動揺をみせた


「な、何を言ってるの?騙したってな」


「優美はお前を虐めていなかった。逆にお前が優美を虐めていた」


俺は有紗の言葉を遮って言う


有紗は口を噛んでなにも言わない


「最近、俺達のところに手紙が届くようになった

そこには、優美がお前に言ったとされてる言葉が書いてあった

だから、調べさせた。優美について。

だが、考えていたことと聞いたことが全然違かった。」


俺は有紗に向かって殺気を放つ


有紗は明らかに怯え、後ろに後ずさる


「···あの時の傷は自作自演。

そこまでしてなぜ、優美を追い出した。」


そこまで言うと有紗はゆっくりと笑いだした


「は?追い出したですって?違うわ。追い出したのはあなた達よ。ただ、私は私より幸せそうだったあいつが嫌だっただけ。誰よりも愛されて、守られるのは私だけでいいのよ!!仁、私、仁が好きなの。私だけをみてくれればいいの!」


有紗の言葉に俺は苛立ちを感じた


「······俺はお前を許さない。修斗、そいつをやれ。
何をしてもいい」


「わかった。」


「仁、嘘よね?仁?私を捨てないわよね?

······は、はは、あはは、私をやってどーするの?

あの子が戻って来るとでも?」


俺は有紗をみて睨む


「どういうことだ」


「さあ?自分たちで調べれば?あはははは」


有紗は狂ったように笑っていて、話にならない


修斗はそんな有紗を倉庫から連れだした


「聖、今すぐに有紗の居場所を調べろ」


「ああ」


俺は息をはいて顔を伏せた