それから数日がたって、俺たちは幹部室に集まった


全員の顔を曇ったままで部屋の中は尋常ではないほど暗かった


「···全員、聞いた事調べたこと、全部話せ」


俺は意を決して全員の顔をみる


「······俺から話す」


景が1番最初に声を発した


「俺がきいたのは····優美が本当は虐めてないということだ」


全員の顔が一気に強ばる


その顔を強ばると言っても、自分もきいたと言うような顔だ


「····優美は有紗を虐めていなかった。逆に···いじめられていたと聞いた」


「学校の人や、下っ端は全員脅されて言うことを聞くしかなかったって言ってた···。その中には実際、家族を傷つけられた人もいたって」


「···それは本当なんだな?···聖」


俺はゆっくりと聖の方をみる


「······はい。確かなようです」


「······あぁ、どうしよう···優美っちのことを信じなくて、有紗っちのことばっかり信じて···優美っちを追い出しちゃった!!」


瑠衣が頭を抱えて喚き出す


「···それから、この手紙は北海道からのようです」


「····北海道だと?」


「はい。」


「···まずは有紗の事だ。それから手紙のことはきく。
修斗、今すぐ有紗を連れてこい。

聖は他にも調べてみろ。

景は下っ端を集めとけ。あと脅されたやつを重点的に下っ端を割り当てて守れ。

瑠衣は学校のやつらだ。」


俺は全員に命令を出す


全員、頷いて一斉に動き出した