9月。



そろそろ受験生っぽくなってきた。と言いたいところだが、その前に文化祭がやってくる。

3年生は、毎年模擬店を出すことになっていた。

千尋達のクラスは、お好み焼きを作ることにした。


「千尋っ、模擬店なにすんのー。」

廊下を歩いていると、春が聞いてきた。
確認しないと、被ったら大変なのだ。

「うちお好み焼き!春のとこは?」

「なんかまだわからんけど、タピオカジュースか、唐揚げになると思う!」

なるほど、飲み物系か…やりよる…

「じゃあ被ってないな!よかったー!」

「せやな!当日写真とろなー!実加も一緒に!」

「うん、もちろん!シフト決まったら言うわー」


よし、文化祭頑張るぞ!!!


そして文化祭へ向けていろいろ準備した結果、文化祭前日になるとする事がなくなってしまった。

なので飾り付けという、一番楽しい準備を丸一日かけて行ったのである。

ここぞとばかりに圭太との作業を楽しむ千尋。そして実加も、舜と少しでも近づけるようにと努力をしたのであった。それはそれは楽しい一日で、本当に幸せだった。


そして、文化祭当日。

実加と千尋は同じシフトで、びっくりするほど忙しく働いた。そして仕事が終わると、あとは遊び!
いろいろなところを回って、春とも写真をとったりした。

そしてそして...なんと、それぞれ実加は舜と、千尋は圭太と写真を撮ることに成功したのだ!

嬉しいよね、こんなね、ずっと写真見ちゃうよね!



文化祭も無事終わり、クラスで打ち上げに行った。

そこで、私達は「愛してるよゲーム」をやった。
お互い「愛してるよ」と言って、照れた方が負け、というゲームだ。どういう組み合わせかは、もうお気づきで?

千尋は圭太と長い間言い続けられるように、照れずに頑張った。そしたら若干言い合いになった。笑

そして千尋は実加と舜ができるようにと仕向けた。

ないす千尋!いい仕事!


そんなこんなで楽しい文化祭は幕を閉じたのであった。