「何で優香里がいるの?」

「海外から戻って来たんだよ。」

「何で話してくれなかったの?」

「舞に余計な心配かけたくなくて…。」

これは男としてのずるい部分だった。

舞も優香里も大切なんて…。

「そっかあ。」

と意外とあっさり舞は納得した。

舞と談笑している優香里を見て翼は安心したが優香里が倒れた。

翼は、すぐに救急車を呼んだ。

舞と翼は一緒に急いで救急車に乗った。

優香里の青白い顔を見て翼は不安な気持ちになった。


病院の廊下で治療室の中に入った優香里を翼と舞は、待っていた。

優香里は、車椅子で治療室から笑顔で出てきた。

「ごめんね。ただの脱水症状だって心配かけてごめん。」

「良かった。」

と舞が言った。