「一般教養って面白いよね。」

「そうかな?」

翼と優香里はガラガラの教室では小さな声で話していた。

「優香里はさ、何にも教えてくれないんだね。」

「…ごめん。迷惑だよね。」

「そんな事ないけどさ。」

「海外は楽しかった?」

「うん…。でも翼がいなくて寂しかった。毎日泣いてた…。」

「わたしとまた付き合ってくれる?」

「付き合うけど最初は友達としてで良いかな?」

「翼らしいね。」

「当たり前じゃん、急に消えたりされれば普通警戒するよ。」

「ごめん…いつか話せる時が来ると思うからそれまで待って。」

聞いてしまったらまた、優香里が消えそうで翼は、怖かった。