今日も夕方から夜にかけてバンド練習。
明日がいよいよ本番ってことで、バンドメンバーで前打ち上げ的なもの、居酒屋で飲むことになった。
一哉に遅くなると伝えたら、一哉はなんと今日の仕事は他県に応援に行ってるからそれならホテルに泊まってくるという。一哉は電話で、ライブ頑張ってと言ってくれた。珍しく優しいな、と思った。明日は一哉も休みらしい。
ギターのこうちゃん、ベースのハゲ頭のまだ若いあきらくん、ドラムのメタボ気味の若作りな香山副施設長、施設の音楽療法士でもあるキーボードのあこちゃん、皆と仲良く楽しく練習をやってこれたので、一哉もいないし、遅くまで楽しく飲もうと決めた。
こうちゃん「いいボーカル見つけてきたやろ?」
あきらくん「奥さんが急にいなくなったときはどうしようって思いましたけどねw」
私「え?こうちゃんの奥様とバンド、関係があるん?」
あこちゃん「ああ、こうちゃんの奥さんはね、ひかるさんはね、元々うちの施設の子やろ?このバンドのボーカルやったんよ。ま、夫婦の揉め事には口出されへんけどね。」
香山副施設長「人生は山あり谷ありやからね。」
(そうやったんか。。。私は奥様のひかるさんの代わりに歌うことになったんやな。。。)
こうちゃん「ひかるはもう帰ってこうへんかもやし!俺、今日は飲もう!」
こうちゃんは赤い顔をしてビールジョッキを一気飲みする。
そして。。。
こうちゃんは案の定酔い潰れて寝てしまった。
あこちゃん「光ちゃん、私はまだ独身やから分からへんねんけど、夫婦って愛し合って結婚しようってなって一緒にいるんやろ?病めるときも、なんやろ?こうちゃんはこのままでいいんかな?光ちゃんと嬉しそうに高校時代に戻った気分になってるだけじゃないんかな?」
あきらくん「まぁまぁあこちゃん、浮いた話がちょっとあってもいいじゃないですか。」
香山副施設長「光ちゃんはこうちゃんのことどう思ってる?」
私「え。。。いや、その。。。」
あこちゃん「旦那さんってどんな人なん?」
そこから私の話に。不妊治療してることや、夫婦生活が微妙なことも隠さず話した。
あきらくん「んじゃコウスケ主任と再婚できたら楽しいわーとか思っちゃってるんじゃないですか?不倫や~不倫!」
私「ちょ、ちょっと!でも、こうちゃんといてワクワクドキドキしてたのは確か。でも、不倫て呼ぶような関係にはなってないよ。旦那が、一哉がもっと不妊治療に協力してくれたら夫婦で前向きに一緒に生きていけると思うんやけど。」
すると、寝ていたこうちゃんがいきなり立ち上がって叫んだ。
こうちゃん「光!再婚しよう!もうお互いええやん!」
皆&私「えー?」
こうちゃんはそれだけ叫ぶとまた寝てしまった。

そして、明日のライブ、バンドの皆である作戦を思いついた。