そして、まーくんのライブを竹原くんと見に行くという日が来た。
ライブは夜からなので、まずはお昼のデートをする約束をした。
カプリチョーザでパスタを食べて、動物園に行くことに。
「パスタとか好きなんや?」
「いや、僕は男とラーメン食べに行ったりが多いです。けど、ラーメンとか色気ないかなーと思って。んー、フォーク、ぶっちゃけ、難しいですね。」
「私ラーメン女子やで!」
「マジっすか?はっはっは。」
二人で苦手なフォークを使いながら、オシャレなパスタを食べて笑いあった。
女の子扱いしてくれたんだな、と思って嬉しかった。
動物園では、竹原くんはパンダからなかなか離れず、四回もパンダを見に行った。パンダより竹原くんの方がかわいいな、とちょっと思いながら過ごした。
そして夜。ライブの時間。
「いよいよ始まりますねー。結構前の方の席やから見やすいですね。」
「グッズとか見に行く?」
「いやー、恋敵のグッズはいらないです。実はキーボードのさゆりちゃん好きなんですけど。グッズほしいですか?」
「いや。。。いいわ。。。」
若い女の子のファンに囲まれながら、ライブが始まるのを待った。
そして、開演ー。
ダダダダン!
まーくんが現れた。
パンクな衣装で、軽い勢いだけの曲が流れる。昔はもっと熱い曲が多かった。竹原くんの好きなキーボードのさゆりちゃんもプロデビューしてから新しく入ったメンバー。私は、知らない人のバンドを見ているような気分になった。
大盛り上がりでライブは終わり、アンコールが起きる。
すると、アンコールで、ボーカルのヒロと、キーボードのさゆりちゃんと、まーくんの三人だけが出てきた。
ボーカルのヒロが説明する。
「実は、今日は、すごい発表があります!ドラムのまーくんと、キーボードのさゆりちゃんが、結婚することになりました!内緒で付き合ってたんですが、この度子どもを授かりまして!皆さん、まーくんとさゆりちゃんをこれからも応援してください!」
「えー!」
私は誰よりも大きな声で驚いた。
「それでは、未発表の曲を。さゆりちゃんの作った曲です。これは、ピアノとボーカルだけの曲で、今日は結婚発表したまーくんが歌います。それでは聴いて下さい。ほうき星。」
それは素敵な曲だった。
恋する女の子の強さが感じられた。
私はいつのまにか大泣きしていた。
そして、ライブは終わった。
「大丈夫ですか?かおりさん。」
「最後の曲に感動しただけ。」
「まさか結婚発表なんて。。。辛かったですよね。」
「ううん、来てよかった。竹原くんと一緒で良かった。あんな曲が作れるなら、まーくんのバンドもこれから安心やね。さ、失恋記念に、今日は飲み明かそう!よろしく!」
「いいですね!オールで付き合います!カラオケとかも行きましょう!かおりさんの人生、これからですよ!」
そして、おっちゃんが行くような居酒屋をワザと選んで、ビール散々飲んで、本当にオールカラオケをした。
徳永英明のレイニーブルーなんかを歌ったりして二人で笑いながら過ごした。
長年、もやもやとしてたまーくんへの想いはさっぱりと、キレイに消えていきそうだった。
ホンマ、竹原くんと一緒で良かった。
この想いが、いつか、恋に変わるまで。
大事な人、まーくん。さよなら。
ライブは夜からなので、まずはお昼のデートをする約束をした。
カプリチョーザでパスタを食べて、動物園に行くことに。
「パスタとか好きなんや?」
「いや、僕は男とラーメン食べに行ったりが多いです。けど、ラーメンとか色気ないかなーと思って。んー、フォーク、ぶっちゃけ、難しいですね。」
「私ラーメン女子やで!」
「マジっすか?はっはっは。」
二人で苦手なフォークを使いながら、オシャレなパスタを食べて笑いあった。
女の子扱いしてくれたんだな、と思って嬉しかった。
動物園では、竹原くんはパンダからなかなか離れず、四回もパンダを見に行った。パンダより竹原くんの方がかわいいな、とちょっと思いながら過ごした。
そして夜。ライブの時間。
「いよいよ始まりますねー。結構前の方の席やから見やすいですね。」
「グッズとか見に行く?」
「いやー、恋敵のグッズはいらないです。実はキーボードのさゆりちゃん好きなんですけど。グッズほしいですか?」
「いや。。。いいわ。。。」
若い女の子のファンに囲まれながら、ライブが始まるのを待った。
そして、開演ー。
ダダダダン!
まーくんが現れた。
パンクな衣装で、軽い勢いだけの曲が流れる。昔はもっと熱い曲が多かった。竹原くんの好きなキーボードのさゆりちゃんもプロデビューしてから新しく入ったメンバー。私は、知らない人のバンドを見ているような気分になった。
大盛り上がりでライブは終わり、アンコールが起きる。
すると、アンコールで、ボーカルのヒロと、キーボードのさゆりちゃんと、まーくんの三人だけが出てきた。
ボーカルのヒロが説明する。
「実は、今日は、すごい発表があります!ドラムのまーくんと、キーボードのさゆりちゃんが、結婚することになりました!内緒で付き合ってたんですが、この度子どもを授かりまして!皆さん、まーくんとさゆりちゃんをこれからも応援してください!」
「えー!」
私は誰よりも大きな声で驚いた。
「それでは、未発表の曲を。さゆりちゃんの作った曲です。これは、ピアノとボーカルだけの曲で、今日は結婚発表したまーくんが歌います。それでは聴いて下さい。ほうき星。」
それは素敵な曲だった。
恋する女の子の強さが感じられた。
私はいつのまにか大泣きしていた。
そして、ライブは終わった。
「大丈夫ですか?かおりさん。」
「最後の曲に感動しただけ。」
「まさか結婚発表なんて。。。辛かったですよね。」
「ううん、来てよかった。竹原くんと一緒で良かった。あんな曲が作れるなら、まーくんのバンドもこれから安心やね。さ、失恋記念に、今日は飲み明かそう!よろしく!」
「いいですね!オールで付き合います!カラオケとかも行きましょう!かおりさんの人生、これからですよ!」
そして、おっちゃんが行くような居酒屋をワザと選んで、ビール散々飲んで、本当にオールカラオケをした。
徳永英明のレイニーブルーなんかを歌ったりして二人で笑いながら過ごした。
長年、もやもやとしてたまーくんへの想いはさっぱりと、キレイに消えていきそうだった。
ホンマ、竹原くんと一緒で良かった。
この想いが、いつか、恋に変わるまで。
大事な人、まーくん。さよなら。