気が付いたら、ベッドの上にいた。

さっきとは違う部屋だ。

私今日何回倒れるんだろう。

湊「起きたか」

急に声が聞こえてびっくりする。

「ごめん、寝ちゃってた?」

湊音にそう聞くと、

湊「あぁ。お前熱あるぞ」

と言うから、

「なんの事?それより私今日もバイトあるからそろそろ行ってもいいかな?」

と話を逸らすように湊音に言う。

その言葉を聞いて湊音も少しイラッとしたのか、

湊「そうだな、38度の熱があってもバイトにいくような馬鹿 にはどう説教したらいいのかあいつらに聞きに行こうか」


嫌味っぽく言い返してきた。

湊音ってこんな事言うんだ。ちょっとしか過ごしてないのになんだか湊音の意外な一面がたくさん見れている気がする。

「ごめんね、でも朝よりは随分と良くなったし、大丈夫だよ」

そう言っても湊音は引く気がないらしく、

湊「だめだ、もう連絡してある」

え、どういう事?

「どういう事?誰に連絡したの?」

連絡したってどういうことだろう。

まさか、

「店長に電話、、した?」

と恐る恐る湊音に聞くと、

湊「あぁ。お前スマホにロックもかけてないし、電話帳の名前も分かりやすいからすぐに分かった」

しまった。電話の名前、カフェの店長って名前にしてるから誰が見ても分かるんだよね

それにあの子達がスマホ触りたがるからロックはかけてないし。

こんな所で支障がでるなんて。

完全に私のミスだ