「ありがとう、じゃあまた明日ね」

湊「あぁ」

湊音はそう一言だけ言うと、すぐ帰って行ってしまった

寂しいな、なんて思う私はもうみんなに心を許しているのかな

なんて、分からないけれど、とりあえずバイト行かなきゃ


バイト中はこれからどうやって誤魔化しながらバイトをしようか、とばかり考えていた

バレたらすごく怒られるだろうし、どうしようかな

考えてもなかなか答えの見つからない私は

考える事を諦めた

まぁ、見つかったら、その時考えよう。

そんなことを考えていたら、あっという間にバイト終わりの時間

「お疲れ様でしたー!」

早く帰らなくちゃ

あぁ、虐待の事も言っちゃった

ほんとにどこまで私は心を許しているんだか

本当は今すぐにでも助けて欲しい

でも、そんなこと許されない

幸せを奪った私が幸せになる資格なんてない

本当はもう死んでしまいたい

楽になりたい

でも、それは逃げるって事だから

私だけ楽になろうだなんて絶対許されない

私は罪を背負って生きていかなくちゃいけない

大丈夫、私はまだ私を隠せる

嘘は私の得意分野じゃないか

隠せ。私の醜いものを

知られてはいけない

愛されるために