幹部室に帰ってきた私達を見て、

奏が


奏「どうだった?」


と優に聞く。


私は、


「うん、平均ぐらいだったよ!」


と言ったけど、優が


優「嘘つかない。35kgだった」


と私の体重をバラしてしまった。


あらら、優さん?せっかく隠してたのに。


ほら、みんなの顔が鬼のようになっていくよ?


奏「蘭ちゃん?」


そう笑って奏は言っているけど目が笑ってない。


「な、なに?」


少しどもりながらそう言うと、


奏「身長教えてくれる?」


と言ってくるから、


「155cmくらいかな?」


と、正直に答えると、


夏「お前!そんなんじゃ危ないだろ!」


と、なぜか夏からのお叱りを受けた。

びっくりした。夏からそんな言葉が出てくるなんて。

私の事嫌いなはずなのに、気にかけてくれるなんて本当はとても優しい人なんだね。


他のみんなもそう言ってくれるけど、


「だって、食べる時間ないんだもん」


そうボソッと呟くと、それを聞いていたらしい
湊音が


湊「なんでだ?」


と、聞いてくるから、


「バイトで忙しいの」


と言うと、奏が


奏「どれくらいバイトしてるの?」


と聞いてきて、


「夕方はカフェのバイトで、それが終わったら
コンビニでしょ。朝は新聞配達。
ご飯食べようとは思ってるんだけど
気づいたら寝ちゃってて。」


と説明すると、みんなの顔がさらに曇ってくる。


私そんなにまずいこと言った?


隣にいる優に助けを求めようとするけど、


優も怒った顔だった


なんでそんなに怒っているの?


そう不思議に思ったけどそれを言ったらもっと怒られそうだからやめといた。


1人悶々と考えていると、湊音が


湊「お前、バイトやめろ。」


と言ってきた。


なんで、それは出来ないよ。


「ごめんね、それは出来ない。」


これだけは譲れない。


それに家には帰りたくないの。


そう考えていると、


湊「ダメだ。やめろ。」


と言ってくるから、


「なんで?ご飯食べないから?
これからはちゃんと食べるようにするよ。 ね?」


と言った。


すると、今度は奏が


奏「それもあるけどね、蘭ちゃん、いつ寝てるの?
睡眠時間は?」


と、聞いてきた。


私は正直に


「昨日は1時間半かな。
2時間寝られらたらいい方」


と言った。


言ったあとにしまった、、と思ったけれどもう遅いような気がする


これじゃあ、さらに辞めさせられちゃう。


自分の発言に後悔していると、


湊「分かった、とりあえずお前はもう寝ろ」


と言ってきた。正直眠気が強かったからありがたい


私はその言葉に甘えることにして、


「ごめんね、ちょっとソファ借りるね」


ソファに横になった私はすぐ眠りについた。