幹部室に戻ってくると、

廉が


廉「さっきのかっこよかったね!!」


と言ってくれた。


そうかな?当たり前のことを言っただけだけど、


「そうかな?ありがとう」


と笑顔で言った。


それを見ていた夏も他のみんなも一斉に顔を逸らしたので、もしかして、久しぶりの私の笑顔、なにか変だったかな。


と思ったけれど、


湊「お前は笑ってた方がいい」


と湊音が言ってくれた。


「いつも笑ってるけど、ありがとう。」


と、私は心からのお礼した。


その言葉に湊音は、一瞬顔を顰めたけど


湊「あぁ」


と、返してくれた。


きっとみんな分かってるんだ。


私が笑顔を作ってること。


でも誰もなにも聞かない。


その優しさがすごく嬉しい。


それからは、みんなとたくさんの話をした。

でも、夏とはあまり話が出来なかった。


夏は私の事嫌いなんだと思う。


時間も忘れて話していると、もうお昼みたいで、


奏が何が食べたいか聞いてきた。


「んー、なんでもいいかな」


そう言うと、


廉「僕、ピザがいい!」


と、廉が言ったので、今日のお昼ご飯はピザになった。


ピザが到着すると、廉はすごく嬉しそうな顔で
食べ始めた。


私も食べようと思い、手を伸ばすけど、実はあまり食欲がない。


でも、食べない訳にはいかないし、とりあえず1枚は完食しよう。


そう思い、ピザを食べ進める。


私が1枚食べ終わる頃にはみんなもう3枚目にいっていて、男の子って凄いなぁと感心する。


私は1枚食べるので精一杯なのに。


やっとの思いでピザを食べ終わり、


「ごちそうさまでした」


と、言うと、みんなが一斉に見てきた。


え、なに?


「な、なに?」


そう聞くと、


奏が


奏「もういいの?」


と、聞いてくるから、


「うん、お腹いっぱい」


と、答えると、


廉と夏がありえないと言う顔でこっちを見てくる。


優は、


優「もっと食べないとダメだよ」


と、言ってくれるけれど、本当にお腹いっぱいなから仕方ない。


すると、湊音が


湊「だから、お前はそんなに細いのか

今日の朝は何食べた?」


と、言ってくるから、


「今日朝いっぱい食べたからお腹すいてなかったみたい」


とみんなを心配させないように言うと、


湊「嘘だな。俺は何を食べたか聞いてるんだ。食べたなら答え られるよな」

と、怖い顔をして聞いてくる。

それに観念して私は、

「嘘です。食べてないです。」

とつい敬語で答えてしまった。


湊「じゃあ、昨日の夜は?」


とまた聞いてくる

「昨日の夜も時間が...ね?」


そう言うと、みんな眉間に皺を寄せて、


湊「お前、体重は?」


と聞いてくるものだから、


「女の子にそれ聞いちゃう?」


笑って誤魔化そうとするけど、


それで誤魔化されてくれるはずもなく、


なぜか、優に抱えられて、体重計のある洗面所まで連れていかれた。


「優?」

どうして?


そう思っていると、洗面所に着いたらしく、


優に体重計に乗せられる。


久しぶりに乗った体重計で、自分の体重を見てみると、自分でも引くぐらいの体重が示されていた。


「さ、35kg・・・」


さすがにこれを知られるのはまずいと思い、


優から隠そうとするけど、その努力も虚しく


優「細すぎ」


私の体重を知られてしまった。