「先輩!もうそろそろ、クイズ大会の準備とお昼休憩の時間ですよ」

伊織がそう言い、拓也が「わかった。それじゃあ、ここにいる人たちにクイズ大会をすることを伝えてくれ!」と言い、真司とともに部室を出て行く。クイズ大会の準備をするためだ。

「皆さん!午後からクイズ大会を開催します!」

「場所は体育館、開始時間は一時半です!」

「三択問題を開催します!」

「ぜひ、気軽に参加してください!!」

楽しそう、という声が多く風子たちはほっとしながら部室を出て、準備を手伝いに体育館へと走った。



一時半前から、体育館の中はクイズ大会に参加をしに来たお客さんでいっぱいだった。

梨花と愛が来た人をAグループ、Bグループ、Cグループ、Dグループに分けていく。

風子と真司はホワイトボードとペンを各グループの代表者に渡して回った。

体育館の隅をふと風子が見ると、生徒会三人が無表情でこちらを見ていた。風子や世界研究部の部員に緊張が走る。

「大丈夫です!頑張りましょう!」