私のひどい自惚れなのかもしれない。


でも……それでも、今は、私の気持ちを早凪くんに知ってほしいって思う。


「……私だって、早凪くんだけだよ。もっと触れてほしいって、思うのは」


「……っ、なにそれ」


「えっ?!」


突然身体がフワッとしたかと思うと、早凪くんにハンモックの上に押し倒されるかたちになってしまった。


「早凪……くん?」


「ずっと、我慢してるのに。ゆるはそうやってすぐ俺の理性を保てなくする」


早凪くんはそう呟いて、顔を私の首筋に埋めると、吐息で首筋を撫でるようにしながら、耳元へと移動させて。


優しく耳にキスをした。


「ちょっ、早凪くんっ」


「だいたい、好きでもない女の子に2回もキスするわけないじゃん」