「最後ぐらい、早凪には迷惑かけないように静かにしてようって思ったのに。こんな大したことないことで翼くんたちが大騒ぎしちゃうんだもん。ほんと、どこまで莉々、早凪に迷惑かけちゃうのかな……今度こそ、早凪、私のこと嫌いに……」
「ならないよ!」
「……はぁ?何言って」
「早凪くんは、莉々ちゃんを嫌いにならないよ!」
早凪くんを見ていたらわかるんだ。
「……自分が何言ってるかわかってるの?ライバルのこと慰められるぐらい余裕ってこと?」
なんだか、円に前に似たようなことを言われたな、なんて思った。
「余裕とか、そんなんじゃない!側からみても、莉々ちゃんと早凪くんの絆を悔しいぐらい感じちゃう!今だって早凪くんずっと莉々ちゃんのこと心配しているよ!」
「……はぁ……ほんと、バカなんじゃないの?なんでそんなことが言えるわけ?あなた早凪のこと好きなんでしょ?だったら……」