……いいな。
私も、ふたりみたいな関係になりたい。
だけど草太の気持ちがどこにあるかがわからないから、不安でたまらない。
繁華街の中のハンバーガーショップで、私はふたりに今のツラい気持ちを打ち明けた。
「ちょっと、なにその女ー! ありえないんだけどっ!」
結愛ちゃんはいつだって私のために怒ってくれる優しい友達。
ううっ、優しさが身に染みるよ。
「どうしてガツンと言ってやらないの?」
「なんだか、言えなくて……それに、言っていいのかもわからないし。そんなこと言って、草太に嫌われたくもない……っ」
ツラくて涙があふれた。
ずっとずっと溜め込んでいた自分の気持ち。
「亜子、草太に好かれてる自信がない……」
付き合う前は強引だったのに、付き合ってからの草太はあまり恥ずかしいことを言わなくなった。
一緒にいて優しいけど、それは誰に対しても同じだし……。
私だけ特別って感じはまったくない。
だから、余計に不安なんだ。
「亜子ちゃん……」
「ううっ……っ」
「あたしは亜子ちゃんの味方だよ」
結愛ちゃんがギュッと抱きしめてくれた。
「ゆ、ゆ、め、ちゃん……っ」
涙が止まらなくてしばらく泣き続けた。なんだか結愛ちゃんの前では泣いてばかりいる気がする。
ふたりは黙って私の涙をそっと受け入れてくれた。