「みなさん、はじめましてシオンです!!」



「「「「キャーーーー!!」」」」



まだ幕が下りているから顔は見えていない。


……凄い歓声だ…

すでに嬉しくて泣きそうだよ…




「私のこと知ってるよ〜って方、いますか?」



パチパチパチーーーーーーーーーー




「うわぁ……ありがとうございます!もう今嬉しく泣きそうです…

実は、今日はこの場所を借りて……

私の正体…って言ったらおかしいかもしれないですけど、明かすことになりました!」




「嘘でしょ?!」

「どんな人かな〜」

「今年の文化鑑賞会まじ最高じゃね?」





「多分、私のこと見たことあるって人もいると思うんですけど……

…とりあえず2曲目!行きますね!笑

聞いてください、ススメ」




一番を歌い終わったところで幕を上げてもらった




「「「キャーーーーー!!」」」

「「可愛い〜!!」」

「「「嘘でしょ?!?」」」



《ーーーーーーーーーーーーーー

大丈夫 大丈夫

努力はきっとあなたに味方するから

少しは信じてもいいんじゃない?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー》



生徒の歓声に負けないように歌い続ける



《ーーーーーーーーーーーーーーーー

まだまだ まだまだ

やれる気がするから 今度は

少し楽しんでもいいんじゃない?

ほら、見てごらんよ

あなたはいつだって 1人じゃない》