「別にー、後悔なんて山ほどあるけどそんな大したことないよ」

「あら、まだおばあちゃんの半分の半分の半分の年齢のくせに、よく知ってるのね、後悔について」


もう、これだから困るよ。
だんだん口が悪くなって反抗していって、ついには飛び降りるような子の相手を、なんでおばあちゃんはするんだろう。


「おばあちゃんは私のこと心配?」


「そりゃあ、心配だけど、ちょっと違う」

え?なに、私の持ってるヘソクリが心配とか?え、ホントならすごい傷つくんだけど。


「おばあちゃんはね、多未が学校行きたがってたのを応援したかったのよ」

「え?あ、中3の話?始業式だけ行ったけど、あと行かなくなった、私の黒歴史」


本当にやばいよね、あれ。三日坊主に達することもできないなんて…。


「そうかい、多未ちゃんは中学校、後悔してるんかい」