「多未、あなたが後悔しているのは今年、高校に行けないこと?」
春の暖かい陽射しの日。おばあちゃんがゆっくりした声で聞いてきた。
「ううん。別に高校、なんで行くかとか知らないしそれはまだ、未来の話じゃん。来年だってあるし、わざわざ今年じゃなくたって死なないし」
「多未、2月にベランダから飛び降りて足に傷できたじゃない。
骨折して治るまで時間かけた上に、簡単に死を口にするなんて、困った子だねぇ」
「おばあちゃん、それ言わないでよ。もう、反省してるって通ってるんだから」
「あら、本当は反省なんかしてませんよー!なの?
もう、困った困った。何をそんなに悩んで飛び降りちゃったのかしら?」
おばあちゃんの、編み物をする手が止まった。
おばあちゃんが編み物を少し休むときは、編み物以上に大事なものができたとき、らしいので、きっと私の悩み相談のことだろう。
春の暖かい陽射しの日。おばあちゃんがゆっくりした声で聞いてきた。
「ううん。別に高校、なんで行くかとか知らないしそれはまだ、未来の話じゃん。来年だってあるし、わざわざ今年じゃなくたって死なないし」
「多未、2月にベランダから飛び降りて足に傷できたじゃない。
骨折して治るまで時間かけた上に、簡単に死を口にするなんて、困った子だねぇ」
「おばあちゃん、それ言わないでよ。もう、反省してるって通ってるんだから」
「あら、本当は反省なんかしてませんよー!なの?
もう、困った困った。何をそんなに悩んで飛び降りちゃったのかしら?」
おばあちゃんの、編み物をする手が止まった。
おばあちゃんが編み物を少し休むときは、編み物以上に大事なものができたとき、らしいので、きっと私の悩み相談のことだろう。