翌朝。5:00にセットしたスマホのアラーム音と共に目を覚ました。


「うぅ…まだ眠い…」


3ヶ月お世話になるんだからご飯くらいは作らせてもらおうと思ったけど、零さんのお仕置きのせいで寝不足だ。


お仕置きといってもたくさんキスをされて一緒に寝ただけなんだけど。


それに私、ドキドキしすぎて寝れないから零さんが寝たの確認して部屋に戻ってきちゃったし…。


「バレたらまたお仕置きかなぁ?」


やだなぁと重い身体を起こし、パジャマから服に着替えてリビングに向かった。


リビングに着き扉を開けると、ネクタイをYシャツの胸ポケットに入れ、袖を捲った姿でキッチンに立つ幹さんと目が合った。


「まゆすけじゃん。はよ」


「おはようございます。幹さん早起きですね」


「まぁ、俺がここの飯作り担当だからな。弁当も作らねーとだし」


思わぬ言葉に目を見開いた。


すごく失礼かもしれないけど、幹さん料理できるんだ…。


なんて思ってるといつの間にか私の目の前に立っていた幹さんに両頬を引っ張られた。


「にゃにしゅるんでしゅか!」


「お前、俺が料理できるの意外とか思っただろ。分かりやすいんだよ」


「しゅみましぇん」


謝るとすぐに手を離してくれたけど、引っ張られた頬は少しヒリヒリする。


頬を両手で擦っていると、キッチンからピピピッとタイマーが鳴り響いた。