「こういうベタなのがいいんです。この組み合わせたまにしたくなりませんか?」


「コーラとポテチとか高校ぶり…」


幹さんはコーラを一口飲むと、懐かしそうに笑った。


秘書だって社長と同じくらい忙しいよね。零さんもだけど、幹さんにもちゃんと息抜きしてほしい。こんな風に…。


「あ、あの!」


「ん?」


「幹さんがお時間ある時にまた一緒に映画鑑賞しませんか?いけないことしながら!!」


ポテチの袋とコーラを手に持ち、幹さんに主張すると、ははっと笑われた。


「まゆすけ…お前意外と大胆じゃん…」


「へ?大胆??」


幹さんに持っていたポテチの袋とコーラを取られ、私はソファーに押し倒された。


「え?え??幹さん…」


「零がいるのに俺とイケないことしたいとか…」


「えぇぇ!!?違います!!いけないことっていうのは夜のポテチとコーラということです!!それに幹さん女の人嫌いじゃないですか!!!」


「うるさっ…。それならもし俺がお前なら平気…って言ったら?」


幹さんの真剣な目と頬に伸びてくる手に本気だと思った瞬間、身体が強張った。


「み、幹さん…」


「ぷっ…くくくっ…」