眩しい朝日の光りで目を覚ます。
隣を見ても彼女の姿は無かった。
別れたのは、数日前。
狭いはずの部屋は、静かで広く感じた。
仕事ばかりの俺は、ろくに話も聞いてやれなかった。
約束や電話だって仕事を言い訳にして無視続けた。
「別れたい」
そう言った時の彼女の表情は、今も忘れない。
悲しませたかった訳ではない。
だが、そんなのもただの言い訳。
結局君に甘えていたんだ。
君なら許してくれるだろうって…。
だから今さら
それに気づく俺は、ただの情けない男。
この広くなった部屋のように
孤独になった自分の愚かさを
笑ってくれ…。