「 ゆきやー 」
「 ん? 」
「 お前、あれ、どーすんの? 」
「 あー。 」
「 あー。っじゃねーよ!! 」
「 どうする?って言われても、ムリだろ。 」
《 キャー//// ゆきやく〜ん 、ゆきや先輩~ ///
かっこいぃ〜っ、こっちみたっ。キャー/// 》
昼休み、屋上で過ごすのが俺のルーティーン。
ちなみに俺の横でフェンスにもたれかかって
ふてくされてるコイツは
工藤 快斗 (くどう かいと)
俺の幼なじみ。
世間的に言う、可愛い顔ってやつなのに
中身腹黒いからつるみやすい。 楽。
あぁ、、うるせぇ…。
毎日毎日、屋上の入口付近から黄色い歓声を飛ばしてくる女達。
よくもまぁ、あきねーよな。
「 おーい。ゆきや? 」
「 は? 」
「 そろそろ、お前のイケメン度
控えてもらえませんかねー。 」
「 アホか 笑 」
「 いやっ、マジ意味わかんねーから。
お前、死ぬほど塩対応なのに
何でこんな人気なんだよ。 」
「 それ、褒めてる? 」
「 全力でディスってる。 」
「 やっぱり 笑 」
「 いいのかよ〜、アイツらの相手しなくて。 」
「 いや、俺、興味ねーから。」
「 あー、ひなたちゃんのせいか 笑 」
「 はっ? 」
「 いやっ、ゆきやって意外と一途だよな。 」
「 っ…。うるせーよ!! 」