こんな奴、、

死ぬまで殴ってやりたい。


でも、今はっ、、、 あいつのとこに。


俺の1発で、くたばってるオヤジを跨いで
女の隣にしゃがむ。


覗き込むと、すぐ逸らされてしまう女の顔

傷だらけだ


ふざけんな



まじで



ふざけんなよっ




「んっ、」


とりあえず背中に乗れって合図、


『 なに?、、 』


困惑した女の顔


「 乗れよ。はやく、」


『 別に頼んでない 』


あー、かわいくねー。


「 あっそ。」



まぁ、強制なんだけど。

力ない抵抗を見せる女なんてそっちのけで
無理やり背負う。


『 な、なにすんのっ 』


「 うるせー」



『 降ろしてって!! 』


「 お前、本気で言ってんの? 」


本気で嫌がってんなら最低なやつだろ俺。


『 …… 』



なんだよ、嫌がってんじゃねーのか。


あー、めんどせー。





「 悪いけど俺、相当機嫌わりーから
素直に従ってくんねーと
どーするか分かんねーよ 」


『 っ…、、』



この女、ついて来る理由が
欲しいみたいだからな


この状況でもまだ逃げようなんて
1ミリも思ってないコイツはおかしい。


助けを求めろよ。


叫べよ。


何でもいいから。



親父が怖いのか?こんな奴が?


違ぇよな。




もっと違う何かがコイツをココに
つなぎ止めてるんだ。


そんなこと分かってる。


でも今は、こんな腐った空気吸ってると頭まで腐りそうで嫌なんだよ

うぜぇ