「なぁ、いより」

 俺は元に戻りたい。重い責任を負ってこそ、今度こそいよりを幸せにしてあげたい。

「俺達、やり直せない?」

 思いのままに口を開くと、もぐもぐオムライスを食べていたいよりの目が、大きく見開かれる。

「責任、取るためにも、やり直したいんだ」

「な……何、言って……」

「俺、今、本気で言ってる。それ言うために、今日来てもらった」