~篝千~
翌日土曜日、天気はあいにくの雨だったが、レストランウェディングでの食事会は盛り上がり、会場前方では、新婦の友人達が歌を歌っている。
カッコ良い黒のタキシードを着た新郎と、リボンと花の装飾をふんだんにあしらったピンクのドレスを身に纏っている新婦。
そんな二人と、会場全体を後方から見渡していると、隣に並んできたのは涼香だった。
「篝君、今日はこの後楽しみだね」
学生時代から就職して四年間付き合っていた双川涼香とは、数年ぶりにここで再会し、お互い久々に話そうと約束をしていたのだ。
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