「あ、ていうかさ、このシルバーバングル、三人で選んでくれたってな。篝も、いよりさんも、ありがとう」

「英木、尚美さんに好かれてて羨ましいよ」

 わざとげにニヤつく篝さんだが、英木さんは照れる様子なく、あははと歯を見せた。

「尚美に好かれてる自信、あるもん」

「英木君、自分で言うかなそれ」

「俺が尚美のことすげー想ってるのも、分かってるだろ?」

「それは、まぁ……」

 照れるのは尚美の方で、好きな人に好かれている状況を見ているのは、微笑ましい。